ここ1~2年で有名バスアングラーが次々と独立して、新しいメーカーが生まれました。大企業のテスターとしてではなく、自分が自らルアーを作るのは一般アングラーにとっても嬉しいことです。
反面、フィッシング市場、特にバスフィッシング市場は既にピークは越えて衰退に入っていると思います。多くのルアーメーカーがバスフィッシングルアーだけでは採算が合わず、ソルトやトラウト等新たな分野に進出していきました。
そんな状況で新たなメーカーが参入すると・・・。
1.一般アングラーへの価格転嫁で採算を確保
あまり考えたくないシナリオですが、一般アングラーが増えないのであれば単価を上げるのが手っ取り早く採算を上げる方法になります。デフレと言われて久しい日本でルアーだけは物凄い勢いでインフレしてきました。適正価格がいくらなの?と聞かれると答えるのは難しいですが、ラパラやZOOMといった海外のメーカーの倍くらいが上限なのかなと思います。
ロストが前提のルアーかつ値段が2倍になったから2倍つれるかというとそうではないので。
ただ、メジャークラフトのようなロッド業界に価格破壊をもたらした例もあるので、今後も新規参入企業は頑張ってもらいたいですね。
2.メーカーの統廃合
一般アングラーが増えないのであれば、メーカー側が減るしかありません。倒産や統廃合が進む可能性があります。すでにメガバスやジャッカルは資本提携済ですし、今後加速していくことが考えられます。資本提携・合併による効率化や販路の拡大により採算は改善しますが、限界があるので倒産するメーカーが出るのは避けられないと思います。
その意味では早期に資本提携に舵を切ったメーカーは英断だったのではないでしょうか。資本力のあるメーカーは限られるので・・・。
3.海外展開の加速
バスフィッシングといえばアメリカですが、既にアメリカでも衰退の影が落ちています。ヨーロッパもEU離脱問題や地域紛争で経済的に厳しい状況です。発展途上国はまずは釣りの文化を根付かせる必要があるので地道な努力が必要になってくると思います。
短期的には1で、中長期的には2と3になると思います。ルアーはまだしも、ロッドやリールは先端素材・技術がフィードバックされているのである程度の規模と資本力がないと厳しいですね。
釣り場環境の改善や子供釣り教室を開き地道な啓蒙活動をしているダイワには頑張ってもらいたいですね。